2008年7月16日
カテゴリー:よのなか科NEXT
前半:裁判員制度を考える~なぜ人が人を裁くのか~
⇒妹尾さんからのメッセージ
後半:社長という仕事について考える
ゲスト:
株式会社アイ・エム・ジェイ 樫野 孝人社長
NRIウェブランディア株式会社 白鳥 陽裕社長
★授業で使用したワークシート
worksheet_080716.pdf
★今日の授業の推薦図書(司書 武田佳子)
『 Xの悲劇 』 エラリー・クイーン/早川書房2005.06
これは、1930年代に書かれたあまりにも有名な本格推理小説で、四部作中の第一作。そのいずれにも、「探偵」役に驚異的な推理能力の持ち主である俳優ドルリー・レーンを配した。
著者であるエラリー・クイーン(本当はいとこ同士の二人の合作)は、多くの作品で展開の面白さや論理的な筋立てで意外な犯人を導き出し、それが読者に歓迎され...と、後に続くミステリー作家に多大な影響を与えた。 『Xの悲劇』では、予想外の凶器、怪しい容疑者たち、トリック、密室やダイイング・メッセージなど、今ではあたりまえの推理小説の要素が満載で、当時の人びとに新鮮に受け止められたことが容易に想像できる。
しかし、推理小説の面白さは、もちろん、その謎解きや犯人当てだけにあるのではない。周辺を取り巻く人物、ここでは弁護士や検察官、警察官などが事件にからんでくることにより、それぞれのキャラクターが職業的なカラーに裏打ちされたかのようにして描かれる点にもある。
エラリー・クイーンは、名探偵の脇を固めるそれらの人物の描き分けが上手だ。ひときわ個性の際立った探偵もさることながら、警視や地方検事、弁護士などが実に忠実に職務を遂行したり、裁判シーンに登場することによって、極めて人間臭くかつ親しみやすく描かれているところが楽しい。仮に、彼らの職業の実態をよく知ることなく読み始めたとしても、読み進むうちに身近に感じられ、自分なりの警視像、検事像、弁護士像ができあがっていくから不思議だ。
巧みな人物描写は、作者にひねり出された人物を一人歩きさせ、読者の内面に訴えかける力を持ちうる。良い「本」との出会いによって、自然に「自ら考える力」を身につけたい。
・・・とはいっても、肩の力を抜いて読めるところがミステリーの良さではあるが。
■受講した大人みなさんからのご意見・ご感想■
○地域住民K
ものすごく活気のある授業でおどろきました。校長先生、ゲストティーチャーの方々、生徒たち、地域の方々、全ての方がよい授業にしようと(いつの間にか見学者の大人も一緒に)取り組まれている様子が印象的でした。
小6の娘がおりますので、いろいろな中学に足を運んでおりますが、この「よのなか科」が今まで一番感動いたしました。今日はありがとうございました。
○教育関係者O
3時間目:司法制度改革
ゲストティーチャーの選抜が適切と感じました。(生徒との距離感、スピード社の水着等、扱うトピックス含め)また、テンポが速く、ワークシートが完成するものなのか、不安を感じました。事実、特に男子のシートの完成度が低いように見受けられますが、かといって遅い子にテンポを合わせて「間」が空いて、余談が入る(これは私自身の授業!)ことより、このペースがGOODと思いました。
4時間目:社長の仕事
この時間のゲストティーチャーも、最後のメッセージまで生徒のインパクトが強く、適切であると感じました。校長先生のネットワークが和田中を支える基盤の1つ、と同時に、学校が学外とどう上手くリンクする必要があるか、大きなヒントとなりました。ありがとうございました。
○教育関係者D
市や県の指導者として数多くの授業を見てきた。その中でも本日の授業はとてもすばらしかった。何より「本物」にあふれていたから。講師、事例など中学生が真剣に入り込める内容だった。そして学ぶうちに、裁判、司法制度などの内容の理解、様々な事例による知識の定着がはかられていた。「なる程、これなら学力が上がる」と思わせるすばらしい授業だった。
ありがとうございました。
○教育関係者T
・ゲストティーチャー、校長先生、そのほかの先生の役割分担、コンビネーションによりテンポ良く授業が進められていくのに感心させられました。
・生徒、参加者、説明者のそれぞれについて、常にその発言を評価することがなされており、それが次の発言、発表をためらわせることなく、授業をすすめていく推進力になっていることを強く感じました。
○保護者K
「裁判員制度」他人事のように思っていましたが...反省させられました。67人に1人が裁判員になるという最後のお話の中で「サスペンスを参考にして欲しい」という発想にびっくり。今まで、サスペンスは好きではありませんでしたが、見方を変えると楽しいかもと思いました。
社長お二人の生き方、学ばせていただきました。
(3)どうして偽装問題がはっせいするのか?聞きたかったです。
○教育関係者T
45分の授業で中身のこい提供を感じました。
身近な人の話から、本当は難しい話に抵抗を感じるような事も素直に聞く事が出来ているように思いました。授業の流れをスムースにしたりまとめたりのコーディネーターがあればこそという感じも受けました。
何にでも欲張りな今だから、こんな緊張する授業は楽しく思いました。まさか見学者を指すなんて~~~。1コマ1コマの準備にかかる時間のかくれた努力も感じました。
社長の話は実践的で良い。なるほど社長ポリシィを感じました。
○教育関係者H
実際に社会で活躍している講師の話は生徒にとっても大いに参考になったと思います。
○教育関係者S
・司法制度の学習は子供たちの課題があって設定されたのでしょうか。
・ゲストティーチャーの話は現代の問題について興味ある問題でした。
○教育関係者M
教師の実体験による具体的な項目を取り上げて授業を行っており、子供達のためになるし、生の声は説得があると思った。
○教育関係者K
☆実際に企業の方の第一線で働いている人を講師としているのはすばらしい。非常に昌公卿が身近に感じられると思う。
是非ひきつづき全国のモデルとなられる様頑張ってください。
○教育関係者M
12歳くらい年上の講師をよぶことで、自分の将来の可能性も意識しながら授業を受けることは非常に良いと思います。予備校でも12歳ぐらいの上の若手研究者のほうが身近に感じてもらえる経験をしています。(妹尾さんの話)
社長の話とリーダーの話が最後にリンクされていて良かった。(後半社長の話)
○教育関係者O
・話題性のある題材であった。
・授業形態、学生の活動場面等、工夫する余地があるのではないか。
○教育関係者T
情報に左右されない、事実に基づいた判断力を身に付ける事は絶対に必要。
また、まわり(国、市、地域等)に何かをしてもらう事を考えるのではなく、自分が世間に何が出来るかという思考を持つ事は、自己、世間、相方にとって利益になると考えます。
現在の日本ではこれらの意識が欠落しているように思います。
これからの学校は「学力向上」を目指すとともに「人の道」を教えて欲しいと思います。
その意味で本日は「生きた」授業に参加できたと思います。
○教育関係者M
・見学者席からは、スクリーンが若干見えづらく、人を...以下判読不能。(話し手のかげになり、スクリーンが見えない。)
・「自分で考える」授業は新鮮でした。拍手がたびたびおこることで話し手も聞き手も気持ちが入り、よりよい授業になっていると感じました。
・話し手の方々はみなさん人前でお話をされるのがうまいと感じました。それを聞くだけでもよい勉強になると感じました。
○教育関係者T
今後必ずやってくる裁判制度について、ゲストスピーカーの効果もあって、理解を深めることができていた。ただ聞くだけでは印象に残らないこともあるが、ゲストスピーカー(当事者)にふれ、自分たちで考えることで、よのなかが近くなるのだと思う。ディベートによって、自分の意見を伝え、相手の話も聞く事ができるようになる。
成熟社会を生き抜くには、自らのこととして考える力が必要。