☆科学体験教室について
この度我々は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の
平成21年度地域の科学舎推進事業地域活動支援(草の根型)に
企画を応募し、採択を受けました。
その企画が今回の科学体験教室です。
科学体験教室の目的は、生徒たちに科学や理科にもっと興味を持ってもらうこと。
対象者はドテラに参加している生徒だけではなく、地域の小学生高学年と中学生です。
また合計5回の活動内容は以下の通りです。
・アルカリ性と酸性(12月5日、12月12日)
・スピーカーづくり~電気と電流~(12月19日、1月9日)
・紙飛行機~飛行の原理~(1月16日)

そして今回はその第一弾、「アルカリ性と酸性」をテーマに実施した、
12月5日と12月12日の科学体験教室を報告します。
〈皆さんは理科の教科書などでムラサキキャベツを使った
実験を見たことがありませんか?
アルカリ性には青く反応し、酸性には赤く反応するアレです。
実はあの実験はムラサキイモでも可能なのです。
そこで今回はムラサキイモを使用した実験から、
アルカリ性と酸性についての学習を行いました。〉
☆1時限目

まず生徒たちに
〈レモン・梅干し・炭酸飲料・石鹸・チョーク・線香〉を
自由な発想で二つのグループに分けてもらったところ、
食べられるものと食べられないもの、
匂いがするものとしないもの
など様々な分け方を考えてくれました。
もちろん全て正しいのですが、
ここで授業者はアルカリ性と酸性による分け方を紹介。
レモン・梅干し・炭酸飲料は酸性、石鹸・チョーク・線香は
アルカリ性という性質を持っています!
そして実際にこれらは何性なのか、班ごとでリトマス紙を使って調べました。
ここからは少しだけ勉強の時間です。
せっかくの実験も知識がないと楽しめません。
アルカリ性・酸性・中性とそれらを表すpH(ペーハー)について勉強しました。
アルカリ性か酸性を調べる方法はリトマス紙だけではありません。
そこで、ここでは色がキレイに変化するBTB溶液を紹介し、授業者が実演しました。
魔法のように色が変化するBTB溶液に生徒たちは驚いていましたよ!
さぁ今までに学習したことをクイズで確認。
みんなちゃんと聞いていてくれていたので全て正解です!
☆2時限目
全員安全メガネを装着!
ここからは班ごとに分かれての実験です。
生徒たちはムラサキイモパウダーを溶かした水の中に
お酢やにがりといった様々なものを入れていき、その反応を観察します。
反応をさせる前にそれは何性なのか、またどんな色に変化するかを
予想しながら実験を行ってもらいました。
キレイなグラデーションを作ることができた班もそうでない班もありましたが、
みんな自分の手で化学反応を起こせたことが楽しくて仕方ないようでした!
続いては前の机に集まり、薬品を使用した中和反応を観察。
理科の青木先生にご協力して頂き、実験を行いました。
ムラサキイモパウダーを溶かした水は薬品を入れる度に、
紫色→赤色→青色→紫色と鮮やかに変化し、
最終的に中和反応により元の紫色に戻った時には、「おぉ~!」という声があがりました!
☆3時限目
ここまで生徒たちは、実験を通してアルカリ性と酸性について学びました。
では自分たちの身の回りでこれらは、どのように関係しているのでしょうか。
そこで最後に、虫歯の仕組みと酸性雨という現象を紹介しました。
虫歯の原因は、口の中を酸性にしてしまうことで菌が動き出すことにあります。
だから食事をしたらすぐに歯磨きをして
酸性の食べ物のゴミを取らなきゃいけないんですね。
酸性雨とは、排気ガスなどが原因で通常よりも酸性である雨を指します。
特別な雨だと思ってしまいがちですが、実は日本の雨のほとんどは酸性なのです。
長時間の科学体験教室でしたが、生徒たちが集中して話を聞いてくれていたおかげで、
実験を失敗することなく終えることができました。
みんなお疲れ様!
☆まとめ
科学体験教室の目的は、生徒たちに科学や理科に興味を持ってもらうことでした。
そしてそのためには、普段の生活では体感できない現象を
体感してもらえばいいのではないだろうか。
そう考えた私たちは、今回、ムラサキイモを使用した実験による科学体験教室を実施しました。
これをきっかけに科学に興味を持ってくれれば嬉しいですね!
学ボラ しんぼり